「正義感強くまじめ」=海外取材何度も、15年超のベテラン−銃撃で死亡の村本さん(時事通信)

 バンコクで銃撃を受け、死亡したロイター通信日本支局の村本博之さん(43)は海外取材を何度も経験したベテランのカメラマンだった。「正義感が強くまじめだった」。同僚らは11日未明、悲痛な表情で、突然の死を惜しむ声を上げた。同支局は近く関係者を現地に派遣するという。
 同社広報宣伝部によると、村本さんは15年以上にわたり、日本支局で勤務。テレビカメラマンとして、政治や社会問題など幅広い分野で取材経験を積んでいた。海外への出張も複数回こなしたベテランだった。
 同支局に3人いたテレビカメラマンの中では最年少だったが、カメラを担ぎながら精力的に動く仕事ぶりには、社内から高い評価が寄せられていたという。
 私生活では、東京都内で妻と子供2人と暮らしていた。関係者は「円満な家庭を築き、仲むつまじかったようだ」と話した。
 村本さんの悲報を聞いた同部の館俊平マネジャーは「正義感が強くてまじめな一方、ユーモアもあったと聞いている。ものすごく残念だ」と唇をかんだ。
 ロイター通信のデイビッド・シュレシンジャー編集主幹は「社員全員が今、この悲劇を悼んでいます」とするコメントを出した。 

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