<虚偽記載>半導体装置メーカー、上場前に「水増し」か(毎日新聞)

 架空取引で売上高を水増ししていた疑いがあるとして、証券取引等監視委員会は12日、金融商品取引法違反(有価証券届け出書の虚偽記載)容疑で、09年11月に東証マザーズに上場した半導体製造装置メーカー「エフオーアイ」(相模原市)の強制調査に乗り出した。粉飾額は100億円規模に上るとみられる。今後、容疑が固まれば、関与した社員らを捜査当局に告発する模様だ。

 関係者によると、同社は海外の半導体メーカーから受注するなどして装置を販売したように装い、売上高を過大に計上。上場前に、虚偽の有価証券届け出書を関東財務局に提出した疑い。

 同社は上場後1年未満で有価証券報告書は未提出。有価証券届け出書は総額1億円以上の有価証券の募集・売り出しを行う際に提出を義務づけられたもので、虚偽記載には10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金と規定している。

 公表資料で同社は、10年3月期の売上高見通しを約130億円としており、08年3月期の約94億円や09年3月期の約118億円から大幅に増加させたが、大半が架空の売り上げとみられる。

 同社は上場時、大株主の株売却を180日間制限する「ロックアップ条項」を設定。今月半ばに期限切れとなることから、監視委は、大株主の株放出で一般投資家への被害拡大を防ぐため、上場からわずか半年という異例の早さでの強制調査に踏み切った。

 ホームページによると同社は94年に設立され資本金は94億円余、役職員は200人余(09年12月末現在)。半導体を製造する装置の研究開発や製造、販売を手がけ、米や台湾、韓国、中国にも子会社を展開している。【松谷譲二】

【関連ニュース】
インサイダー取引:あおぞら銀の元行員を告発 証券監視委
相場操縦事件:早大OBら3被告に有罪判決 東京地裁
無登録営業容疑:未公開株販売の元社長ら逮捕 警視庁
インサイダー容疑:あおぞら銀元行員を逮捕 東京地検
インサイダー容疑:あおぞら銀行員を立件へ…東京地検

各地で真夏日、岐阜・飛騨市では32・3度(読売新聞)
こち亀「両さん像」壊した男、器物損壊容疑で書類送検(産経新聞)
長塚京三さんも被害… 東京・台場のホテルで計19台車上荒らし(産経新聞)
鳩山首相、小沢氏の続投容認「卓越した手腕」(産経新聞)
<殺人容疑>店トイレで生後9日の長女絞殺、33歳母親逮捕(毎日新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。